千言万辞「に」其の一|似顔絵・二枚舌・任務ほか20語

【似顔絵(にがおえ)】

顔の特徴を捉えて描いた絵。本人が似ていないと言うほど似る。

「誇張した眉にだけ抗議が来た。」


【苦手(にがて)】

うまくできず避けたいこと。後回しにすると担当に育つ。

「数字を嫌い決算日に泣いた。」


【二者択一(にしゃたくいつ)】

二つのうち一つを選ぶこと。第三案を作って逃げる人も。

「昼食選びに会議室が要った。」


【似た者同士(にたものどうし)】

性質や行動が似通った人々。欠点の鏡を見て腹を立てる。

「同時に遅刻して互いに説教した。」


【日常(にちじょう)】

毎日の普通の暮らし。失って初めて写真を撮りたくなる。

「いつもの朝食が旅の思い出になった。」


【日課(にっか)】

毎日決まって行うこと。継続を誇るほど中断が怖い。

「体操より記録投稿が長くなった。」


【日記(にっき)】

一日の出来事や感想を記す文章。三日目のページは広い。

「新しい手帳がまた一冊増えた。」


【日程(にってい)】

予定された日の組み合わせ。調整役が最も早く老ける。

「全員空いている日は祝日だった。」


【二度手間(にどでま)】

同じような作業を二回行う無駄。確認を省いた報酬。

「省略したチェックで最初からやり直し。」


【二枚舌(にまいじた)】

相手によって矛盾することを言うこと。議事録が天敵。

「両部署で両方に賛成していた。」


【二毛作(にもうさく)】

同じ土地で年に二回異なる作物を育てること。商売では二度おいしい発想。

「空き時間にも講座を始めた。」


【荷物(にもつ)】

運ぶためまとめた物。旅行の不安が重さに変わる。

「一泊なのに引っ越し並みだった。」


【にわか(にわか)】

急にその状態になったさま。熱心さが年数を追い越す。

「昨日知った選手を愛称で呼んだ。」


【人気(にんき)】

世間から好かれ注目されること。売れる理由と一致しない。

「行列を見て最後尾に並んだ。」


【人間味(にんげんみ)】

人らしい感情や温かさ。誤字への寛容さとは限らない。

「定型文の最後に手書きの一行があった。」


【認識(にんしき)】

物事を知り理解すること。同じ資料から別の結論が生まれる。

「共有済みの意味が四通りあった。」


【人情(にんじょう)】

人間らしい思いやりや情け。予算欄には載りにくい。

「閉店後の客に傘を貸していた。」


【忍耐(にんたい)】

苦しさをこらえて持ちこたえる力。逃げ時を見失う危険も。

「壊れた椅子を五年使い続けた。」


【認定(にんてい)】

基準に照らして資格や事実を認めること。自称には厳しい。

「専門家を名乗る欄だけ埋まっていた。」


【任務(にんむ)】

与えられた責任ある仕事。本人の希望とは別部署。

「飲み会の写真係に任命された。」