千言万辞「す」其の一|推薦・素通り・寸前ほか20語

【推薦(すいせん)】

人や物を良いとして薦めること。推薦者の責任は小文字。

「一度も使っていない商品を推した。」


【水平(すいへい)】

傾きのない状態。組織図にはなかなか現れない。

「フラットな会議で社長だけ高い椅子。」


【数字(すうじ)】

数量を表す記号。見せ方で立派にも貧相にもなる。

「前年比だけ大きく印刷された。」


【末っ子(すえっこ)】

きょうだいの中で一番年下の子。家族内の交渉術に長けがち。

「お願いの声色だけ三段階あった。」


【隙間(すきま)】

物と物の間のわずかな空間。予定表では営業の標的。

「空白の午後に会議が差し込まれた。」


【スキャンダル(すきゃんだる)】

世間の注目を集める不祥事など。見出しの方が先に走る。

「全文を読む前に結論が拡散した。」


【助っ人(すけっと)】

仕事や勝負に加わる援助者。説明係が必要な場合もある。

「応援十人で椅子が足りなくなった。」


【すご腕(すごうで)】

非常に優れた技量を持つこと。説明より作業が速い。

「皆が話す間に問題を直していた。」


【すっぴん(すっぴん)】

化粧をしていない顔。加工アプリでは貴重な原本。

「無加工の写真に別人との声が出た。」


【素通り(すどおり)】

立ち寄らずに通り過ぎること。都合の悪い質問に適用される。

「売上の話だけ議事録から消えた。」


【素直(すなお)】

ひねくれずに人の言葉を受け入れるさま。無批判とは違う。

「助言を聞いたうえで別案を試した。」


【砂かぶり(すなかぶり)】

土俵近くの観客席。迫力と後片付けが同時に来る。

「最前列だけ洗濯物が増えた。」


【拗ねる(すねる)】

不満を直接言わず不機嫌を示すこと。察する側に宿題を出す。

「大丈夫の後で扉が強く閉まった。」


【素晴らしい(すばらしい)】

特に優れているさま。社交辞令では最も働き者。

「提案を褒めた人は誰も買わなかった。」


【滑り込み(すべりこみ)】

期限などの直前に間に合うこと。習慣になると危険。

「提出時刻が秒単位の勝負だった。」


【スマホ(すまほ)】

携帯型の多機能端末。人間の待ち時間を絶滅させた。

「信号待ちの三秒も画面を見た。」


【住み分け(すみわけ)】

異なる者同士が領域を分けること。市場では言い訳にも使う。

「競合と同じ商品で対象だけ変えた。」


【すり替え(すりかえ)】

別の物や論点に置き換えること。会議の脱出口。

「価格への質問に理念で答えた。」


【すれ違い(すれちがい)】

出会えなかったり気持ちが通じなかったりすること。連絡手段の数とは無関係。

「同じ家で予定表だけ交換していた。」


【寸前(すんぜん)】

物事が起こるすぐ前。準備の不足が急に見える距離。

「出発直前に充電器を探し始めた。」