千言万辞「と」其の一|問い・特売・とんぼ返りほか20語

【問い(とい)】

答えを求めて尋ねること。悪い質問は良い答えを遠ざける。

「どう儲けるかで客の悩みが消えた。」


【統計(とうけい)】

大量のデータを集計して傾向を調べること。都合のいい切り口に弱い。

「平均値の裏で一人だけ億万長者。」


【投資(とうし)】

将来の利益を期待して資金などを投じること。期待と保証は別。

「値上がり後に研究を始めた。」


【逃走(とうそう)】

捕まらないよう逃げること。責任からも足は速い。

「トラブル直後に外出予定ができた。」


【当番(とうばん)】

順番に受け持つ役割。忘れた日の記憶だけ鮮明。

「掃除の日は全員が急に忙しい。」


【遠回り(とおまわり)】

目的地まで長い道を行くこと。近道を探すより早い場合も。

「調査三か月、実行は三時間だった。」


【時(とき)】

出来事の流れを測る概念。足りない人ほど通知を見る。

「一時間を節約する動画を二時間見た。」


【得意(とくい)】

他人よりうまくできること。頼まれ事の予告にもなる。

「パソコンに詳しいと言って後悔した。」


【特典(とくてん)】

本体に付く特別な利益。不要なほど豪華に見せやすい。

「付録が十個で本編は三ページ。」


【特売(とくばい)】

通常より安く売ること。買う予定のない人にも効く。

「冷蔵庫の容量を忘れて肉を買った。」


【時計(とけい)】

時刻や経過時間を示す道具。見つめても締切は延びない。

「残り五分から秒針を監視した。」


【とっさ(とっさ)】

思いがけない瞬間。準備していない本音が出やすい。

「敬語より先に方言が飛び出した。」


【届け出(とどけで)】

必要な事項を役所などへ申し出ること。書類が書類を呼ぶ。

「窓口で新しい用紙が三枚増えた。」


【殿様商売(とのさましょうばい)】

客への配慮に欠けた尊大な商売。競合が来るまで続く。

「営業時間が店主の気分で変わった。」


【友達(ともだち)】

親しく付き合う相手。フォロワー数では数えられない。

「引っ越しを手伝ったのは二人だった。」


【取り消し(とりけし)】

決定や発言などをなかったことにすること。記憶までは消えない。

「発言撤回の動画が再生された。」


【取り越し苦労(とりこしぐろう)】

起こらない先のことを案じること。心配だけ前払い。

「返信が遅い理由を十個考えた。」


【取り繕い(とりつくろい)】

欠点や失敗を一時的に隠して体裁を整えること。修理とは違う。

「穴の上に大きなポスターを貼った。」


【取引(とりひき)】

互いに品物や金銭などをやり取りすること。約束の細部が本番。

「握手の後に契約書で揉めた。」


【とんぼ返り(とんぼがえり)】

目的地からすぐ引き返すこと。移動時間だけが実績。

「忘れ物のため駅を二往復した。」