千言万辞「お」其の一|応援・お節介・温情ほか20語

【応援(おうえん)】

励まして力を添えること。口だけなら人手はいらない。

「頑張れの後に仕事が増えた。」


【大口(おおぐち)】

誇大なことを言うこと。締切が近づくほど静かになる。

「百件売る宣言から二件進んだ。」


【お買い得(おかいどく)】

値段に対し価値が高いこと。不要品なら安くても損。

「使わない三個目を半額で買った。」


【お飾り(おかざり)】

形だけ置かれ実質的役割がないこと。肩書きは豪華。

「責任者が何も決められなかった。」


【お決まり(おきまり)】

いつも同じように行われること。安心と退屈が同居する。

「新企画の会議が去年と同じだった。」


【おこぼれ(おこぼれ)】

余った利益などの分け前。期待すると主食になる。

「上司の機嫌が良い日にだけ昇給話。」


【お先真っ暗(おさきまっくら)】

将来の見通しが立たないこと。画面の輝度では直らない。

「経営計画が願望欄だけだった。」


【お墨付き(おすみつき)】

権威ある人からの保証。判断を外注する道具にもなる。

「推薦者は製品を使っていなかった。」


【お世辞(おせじ)】

相手を喜ばせるための褒め言葉。真顔で言うほど効く。

「社長の冗談に全員が笑った。」


【お節介(おせっかい)】

頼まれもしない世話を焼くこと。親切と紙一重。

「相談前に人生設計が届いた。」


【お題目(おだいもく)】

立派だが実行を伴わない標語など。会議室ではよく育つ。

「顧客第一の下に苦情箱が消えた。」


【御託(おたく)】

理屈を並べ立てること。始めない理由はいつも豊富。

「準備論だけで四半期を越えた。」


【落ち度(おちど)】

不注意などによる過失。探すより認める方が難しい。

「担当不在が唯一の結論になった。」


【お疲れ様(おつかれさま)】

働いた人などをねぎらう言葉。勤務終了の許可とは別物。

「一言の直後に追加依頼が届いた。」


【男気(おとこぎ)】

義理や弱者を思う気概。請求書を全部持つことではない。

「見栄で全員分を奢って泣いた。」


【お涙頂戴(おなみだちょうだい)】

同情や涙を誘う演出。数字が弱い時に増えがち。

「商品の説明より苦労話が長かった。」


【お願い(おねがい)】

望みを聞き入れてもらう依頼。無料の見積もりと勘違いされる。

「少しだけが休日を消した。」


【おまけ(おまけ)】

主な品に添える特典。不要でも無料だと欲しくなる。

「本体より付録を先に開封した。」


【恩返し(おんがえし)】

受けた恩に報いること。返す先は案外覚えていない。

「昔の先生に突然菓子折りを送った。」


【温情(おんじょう)】

思いやりのある寛大な扱い。規則にないだけでニュースになる。

「遅刻の理由を最後まで聞いてくれた。」