千言万辞「か」其の一|買い溜め・肩書き・勘違いほか20語

【買い溜め(かいだめ)】

将来に備えて品物をまとめて買うこと。備蓄と物欲は紙一重。

「非常食より菓子が先に消えた。」


【顔色(かおいろ)】

顔の色や表情。上司の気分を測る非公式な指標。

「企画書より先に部長を観察した。」


【格差(かくさ)】

条件や待遇などの差。比較表に載ると急に痛む。

「隣の部署の椅子だけ新品だった。」


【隠し事(かくしごと)】

人に知られないようにする事柄。スマホの置き方に現れる。

「画面を伏せる速さで疑われた。」


【格付け(かくづけ)】

価値や等級を決めること。順位を付ける側はだいたい圏外。

「同僚の昼食までランク分けしていた。」


【掛け声(かけごえ)】

調子を合わせたり励ましたりする声。仕事量は変わらない。

「一致団結を叫んで定時に帰った。」


【過去(かこ)】

すでに過ぎた時間。失敗だけ高解像度で再生される。

「十年前の面接を今夜も反省した。」


【飾り(かざり)】

見た目をよくするための物。権限のない役職にも付く。

「会議の議長は発言を許されなかった。」


【過失(かしつ)】

注意不足などから生じる誤り。故意との差に弁護士が忙しい。

「保存せず閉じたのは操作ミスだ。」


【肩書き(かたがき)】

職名や地位を示す名称。外すと声量が半分になる人も。

「名刺交換の後で態度が変わった。」


【価値観(かちかん)】

何を大切だと思うかという考え。違うと急に相手が非常識。

「旅行先より朝食の時間で揉めた。」


【勝手(かって)】

他人を顧みず自分の都合で動くこと。自由と呼ぶ本人もいる。

「相談した形跡だけ議事録に残った。」


【家庭(かてい)】

家族が生活する場。正論が最も通じない会議室。

「家計の議決権は一票だけだった。」


【金欠(かねけつ)】

手持ちのお金が足りないこと。新商品には詳しくなる。

「財布は薄いのに購入履歴は厚い。」


【可能性(かのうせい)】

実現する見込み。数字がない時ほど大きく語れる。

「売れる余地だけで倉庫を借りた。」


【株(かぶ)】

企業の持分を表す証券。買うとニュースの見え方が変わる。

「下落の日だけ長期投資家になった。」


【紙一重(かみひとえ)】

わずかな違いしかないこと。英断と暴走の距離にも使う。

「成功すれば挑戦、失敗なら無謀だ。」


【仮面(かめん)】

顔を覆う面。または本心を隠す表情。会議前に装着する。

「同意の笑顔を帰り道で外した。」


【空回り(からまわり)】

努力や動作が成果につながらないこと。音だけは賑やか。

「改善会議で作業時間が消えた。」


【勘違い(かんちがい)】

物事を誤って理解すること。自信と同居しやすい。

「既読を好意の証拠と認定した。」