千言万辞「せ」其の一|精一杯・せっかち・線引きほか20語

【精一杯(せいいっぱい)】

力を出し尽くすさま。限界の申告は早めが助かる。

「全力の返事だけ先に届いた。」


【成果(せいか)】

行動の結果として得たもの。頑張った時間とは別の数値。

「作業報告は長いが売上欄は白い。」


【正解(せいかい)】

問いに対する正しい答え。人生では解答欄ごと揺れる。

「全員が違う道で同じ駅に着いた。」


【性格(せいかく)】

個人の持続的な考え方や行動傾向。直せない理由にも使われる。

「遅刻は個性として申請された。」


【成長(せいちょう)】

能力や規模などが伸びること。年齢とは自動連動しない。

「五年前の失敗を今年も新鮮にした。」


【責任(せきにん)】

行為の結果を引き受ける義務。役職名だけでは発生しないらしい。

「決裁者が説明会を欠席した。」


【世間体(せけんてい)】

他人からどう見られるかという意識。見えない観客の席が多い。

「本人より近所の評価を気にした。」


【せこい(せこい)】

細かくずる賢いさま。節約と混同すると人望が減る。

「五円のために三人を待たせた。」


【世代(せだい)】

近い時期に生まれ育った人々の集まり。個人差が消されがち。

「最近の若者で議論を終えた。」


【せっかち(せっかち)】

落ち着いて待つのが苦手なこと。結果より返信が欲しい。

「送信三秒後に電話をかけた。」


【説得(せっとく)】

理由を説明して納得してもらうこと。大声は証拠にならない。

「数字が出た途端に声が小さくなった。」


【節約(せつやく)】

無駄遣いを減らすこと。時間も勘定に入れると難しい。

「百円引きのため電車で遠征した。」


【背伸び(せのび)】

実力以上によく見せようとすること。靴底にも経費がかかる。

「売上より事務所が立派だった。」


【責め合い(せめあい)】

互いに非難し合うこと。原因より犯人を見つけるのが速い。

「再発防止策は次回に持ち越された。」


【世話焼き(せわやき)】

他人の面倒を進んで見ること。頼まれなくても手が動く。

「隣の机の配置まで直してくれた。」


【センス(せんす)】

物事のよしあしを感じ取る能力。説明を省く便利な判定。

「不採用の理由が一言で終わった。」


【選択(せんたく)】

複数から一つなどを選ぶこと。選ばない選択も時間を使う。

「比較表を作って発売日を逃した。」


【宣伝(せんでん)】

商品や考えを広く知らせること。良い内容の代用品にはならない。

「広告を見た人が中身を質問した。」


【先輩(せんぱい)】

先に入ったり経験を積んだりした人。古さと正しさは別。

「十年前の手順書を宝物にしている。」


【線引き(せんびき)】

境界や基準を定めること。親しい人ほど線を踏みに来る。

「一度の例外が新しい標準になった。」