千言万辞「し」其の一|幸せ・下心・信頼ほか20語

【幸せ(しあわせ)】

満ち足りている状態。比較を始めると急に縮む。

「食事中に他人の旅行を見て黙った。」


【仕入れ(しいれ)】

販売や製造のため商品を買い入れること。在庫も夢も増える。

「売上より倉庫の家賃が先に伸びた。」


【塩対応(しおたいおう)】

愛想のないそっけない受け答え。優しさの希少価値が上がる。

「一言のありがとうで常連が増えた。」


【死角(しかく)】

視界に入らない範囲。自分の短所には常設される。

「競合の欠点だけ鮮明に見えていた。」


【しがらみ(しがらみ)】

関係や義理による束縛。断れない予定の別名。

「昔の恩で今年も幹事になった。」


【仕組み(しくみ)】

物事が働く構造。作っただけでは勝手に稼がない。

「自動化の監視が新しい仕事になった。」


【思考停止(しこうていし)】

自分で考えることをやめること。前例があると気付きにくい。

「去年と同じが最大の根拠だった。」


【仕事(しごと)】

生活や目的のため行う労働。会議だけでも一日を消せる。

「忙しいのに何も納品していない。」


【支度(したく)】

必要な準備を整えること。準備の準備で日が暮れる。

「出発前に鞄を買い替えた。」


【下心(したごころ)】

表に出さない自分本位の意図。親切の包装紙に隠れる。

「相談料は無料で契約書が出てきた。」


【下積み(したづみ)】

目立たない立場で経験を積むこと。永遠なら配置の問題。

「修業十年で任されたのはコピー係。」


【失言(しつげん)】

不適切なことを口にしてしまうこと。撤回しても録画は残る。

「本音ではないを四度繰り返した。」


【しつこい(しつこい)】

何度も繰り返して相手を困らせるさま。熱意と誤認される。

「辞退の返信に追加説明が届いた。」


【失敗(しっぱい)】

思いどおりの結果を得られないこと。隠すと再利用される。

「反省会で誰も数字を開かなかった。」


【しなやか(しなやか)】

柔軟で折れにくいさま。何でも受け入れる意味ではない。

「断る時だけ姿勢がまっすぐだった。」


【私物化(しぶつか)】

公共や組織の物を自分の物のように扱うこと。鍵を持つと起きやすい。

「共用の会議室が社長の休憩室に。」


【締切(しめきり)】

提出などを終える期限。なぜか直前に存在感を増す。

「残り一時間で名案が二十個出た。」


【白ける(しらける)】

興味や楽しさが失われること。解説の長さに比例する。

「冗談の意味を本人が説明し始めた。」


【新人(しんじん)】

新しく仲間に加わった人。常識を問う鏡にもなる。

「どうしてですか、で会議が止まった。」


【信頼(しんらい)】

相手を信じて任せられること。積立式だが引き出しは一瞬。

「一度の隠し事で残高が消えた。」