千言万辞「さ」其の一|再開・察し・散歩ほか20語

【再開(さいかい)】

中断したことを再び始めること。初回より言い訳が多い。

「日記の一ページ目が三冊目に入った。」


【才能(さいのう)】

物事をうまく行う生まれつきの力。努力を省く説明に便利。

「練習不足を向き不向きで片付けた。」


【財布(さいふ)】

金銭やカードを入れる物。小さいほど支出管理が難しい。

「レシートだけが膨らんでいた。」


【逆恨み(さかうらみ)】

自分の非を棚に上げ相手を恨むこと。反省の置き場がない。

「遅刻を注意した人が悪者になった。」


【先送り(さきおくり)】

決定や実施を後へ延ばすこと。期限が消えるわけではない。

「来週の自分へ面倒を贈った。」


【作戦(さくせん)】

目的を達するための方法。実行役がいないと観賞用。

「作戦会議だけで体力を使い果たした。」


【桜(さくら)】

春に花を咲かせる樹木。散る時期だけ全員が詩人になる。

「花見の場所取りで春を失った。」


【些細(ささい)】

取るに足りないほど小さいこと。本人にとっては国家予算級。

「リモコンの位置で夫婦会議が開かれた。」


【左遷(させん)】

低い地位や望まない部署へ移されること。送別会では新天地。

「栄転と書かれた花束を受け取った。」


【察し(さっし)】

言われない事情を推し量ること。求められると超能力試験。

「何も言わずに分かってほしいらしい。」


【砂糖(さとう)】

甘味を持つ食品。疲れのせいにされがちな白い粉。

「仕事前のご褒美が三個に増えた。」


【寂しさ(さびしさ)】

人や心のつながりが乏しい気持ち。画面の光では温まらない。

「通知を更新しても夜が長かった。」


【差別化(さべつか)】

他と違う価値を明確にすること。名前だけ違っても足りない。

「競合と同じ機能に独自名を付けた。」


【サボり(さぼり)】

すべきことを怠けて休むこと。効率化という別名を好む。

「自動化の調査だけで勤務終了。」


【冷めた(さめた)】

熱や情熱が失われたさま。期待値が高いほど早い。

「届く前が一番欲しかった。」


【さようなら(さようなら)】

別れる際の挨拶。再会の予定がなくても優しい。

「退会手続きだけ妙に長かった。」


【触らぬ神に祟りなし(さわらぬかみにたたりなし)】

面倒事に関わらない方が安全という教え。見て見ぬふりにも化ける。

「異変を感じても全員が目を伏せた。」


【賛成(さんせい)】

他人の意見に同意すること。後で責任を分ける切符にもなる。

「議事録には全会一致とだけ残った。」


【算段(さんだん)】

物事をうまく進めるための見込みや工夫。予算がない時ほど巧妙。

「資金より先に使い道が決まった。」


【散歩(さんぽ)】

気晴らしなどに歩くこと。目的のない時間が目的になる。

「歩数より寄り道の菓子が増えた。」