千言万辞「こ」其の一|後悔・古参・混乱ほか20語

【後悔(こうかい)】

過去の選択を悔やむこと。未来からの請求書に似ている。

「買わなかった株だけ覚えている。」


【公開(こうかい)】

広く人々に知らせること。下書きの時だけ大胆になる。

「送信直後に誤字が一番大きく見えた。」


【口実(こうじつ)】

行動を正当化する表向きの理由。本音は別の引き出し。

「市場調査と言って旅行した。」


【肯定(こうてい)】

正しいと認めること。同意と無条件の賛成は違う。

「なるほどの後で反論が始まった。」


【効率(こうりつ)】

投入した資源に対する成果の割合。短縮した時間を会議が食べる。

「自動化を報告する会が二時間続いた。」


【交流(こうりゅう)】

互いに行き来して親しくなること。名刺だけでは往復しない。

「五百人とつながり誰にも連絡しない。」


【氷(こおり)】

水が凍ったもの。乾いた会話にもよく落ちる。

「冗談の後で場がさらに冷えた。」


【小言(こごと)】

細かな不満を繰り返し言うこと。内容より回数が記憶される。

「靴の向きをめぐる三十年戦争。」


【小細工(こざいく)】

その場しのぎの細かな策略。根本対策より見栄えがいい。

「数字の目盛りだけ変更した。」


【古参(こさん)】

以前からその集団にいる人。先に来たことが発言権になる。

「新案を昔と違うの一言で退けた。」


【固執(こしつ)】

一つの考えにこだわり譲らないこと。信念と名乗りやすい。

「三年前の正解を毎朝配っている。」


【こだわり(こだわり)】

細部を重視して譲らないこと。客には見えない場合もある。

「ボタンの色で発売日が遅れた。」


【コツ(こつ)】

物事をうまく行う要領。聞いただけでは身に付かない。

「秘訣は練習だと知って帰った。」


【小遣い(こづかい)】

自由に使える少額のお金。大人になっても交渉制が残る。

「昇給より月額千円増が嬉しかった。」


【孤独(こどく)】

人と心がつながらず一人でいる感覚。通知数では測れない。

「千人の友達に相談相手はいなかった。」


【言葉(ことば)】

意味を伝えるための音や文字。安いのに責任は高い。

「何気ない一言が議事録に残った。」


【コネ(こね)】

個人的なつながりを使う便宜。実力の説明を省ける。

「紹介の後で実技試験が始まった。」


【こぼれ話(こぼればなし)】

本筋から外れた小さな逸話。時に本題より長い。

「余談から会議が一時間延びた。」


【根拠(こんきょ)】

判断や主張を支える理由。自信の声量とは無関係。

「なぜと聞かれて体験談が出た。」


【混乱(こんらん)】

秩序を失って入り乱れること。連絡網が増えるほど深まる。

「訂正の訂正で全員が別の場所へ。」