千言万辞「む」其の一|無意識・無精・群れほか20語

【無意識(むいしき)】

自覚しないまま行うこと。習慣の言い訳としても働く。

「気付けば買い物かごがいっぱい。」


【向かい風(むかいかぜ)】

進む向きと逆に吹く風。逆境を語る時の常連。

「風を嘆く間に隣は帆を張った。」


【無関心(むかんしん)】

興味や注意を示さないこと。批判より静かで痛い。

「発表動画の再生数が身内だけだった。」


【むきになる(むきになる)】

感情的になって本気で張り合うこと。目的を忘れやすい。

「ゲームの一敗で夜更かしした。」


【向き不向き(むきふむき)】

能力や性格に合うか合わないか。試す前の結論に使われがち。

「一度の失敗で適性検査を終了した。」


【無口(むくち)】

あまり話さないこと。理解の深さとは別の性格。

「三分の説明で一時間の議論を終えた。」


【無計画(むけいかく)】

手順や見通しを立てず進めること。自由と呼ぶと聞こえがいい。

「帰りの交通費まで使い切った。」


【無言(むごん)】

言葉を発しないこと。同意の証拠に利用されがち。

「返事を待たずに決定された。」


【虫の知らせ(むしのしらせ)】

理由はないが何かを予感すること。外れた回数は数えない。

「当たった一回だけ武勇伝になった。」


【無精(むしょう)】

面倒がって手間を惜しむこと。工夫との境目が曖昧。

「洗濯物の山から靴下を発掘した。」


【無条件(むじょうけん)】

条件を一切付けないこと。細則を読むと例外が見える。

「無条件返金に長い申請書が付いた。」


【無責任(むせきにん)】

結果や義務を引き受けないこと。提案だけは雄弁になる。

「面白い企画だが担当は辞退した。」


【無駄(むだ)】

役に立たないこと。後から価値が分かる経験も混じる。

「使わなかった道具の使い方だけ詳しい。」


【無茶(むちゃ)】

道理に合わない乱暴な要求や行動。依頼者の予定表には余裕がある。

「今日中に百ページという朝の連絡。」


【夢中(むちゅう)】

他を忘れるほど熱中すること。時間管理には難敵。

「一記事の修正で朝食を逃した。」


【胸騒ぎ(むなさわぎ)】

悪いことが起きそうで落ち着かない気持ち。未読の請求書に似る。

「カード会社からの封書が届いた。」


【無名(むめい)】

広く名前を知られていないこと。腕まで無いとは限らない。

「看板のない店に行列ができた。」


【無理(むり)】

実現や実行が難しいこと。説明なしだと会話の終点。

「なぜかを尋ねて初めて予算が出た。」


【無料(むりょう)】

料金がかからないこと。時間と情報は別の財布から出る。

「登録だけで受信箱が満員になった。」


【群れ(むれ)】

同じ種類のものが集まった集団。一緒にいると判断もまとめがち。

「誰も理由を知らず列に並んだ。」