千言万辞「く」其の一|空気・口止め・訓練ほか20語

【空気(くうき)】

周囲を満たす気体やその場の雰囲気。読めても息苦しい。

「正論を言った瞬間に温度が下がった。」


【空腹(くうふく)】

腹が減った状態。人の判断力に先回りしてくる。

「夕方の会議は菓子でまとまった。」


【くじ運(くじうん)】

抽選で当たりを引く巡り合わせ。外れると運営が疑われる。

「参加賞だけ十年分たまった。」


【苦情(くじょう)】

不満や迷惑を申し立てること。宝にも火種にもなる。

「一通のメールで商品説明が変わった。」


【癖(くせ)】

無意識に繰り返す習慣。自覚した頃には周囲が暗記済み。

「つまり、を一分に五回言った。」


【くたびれ(くたびれ)】

疲れて元気がなくなること。頑張った証拠とは限らない。

「会議だけで一日分消耗した。」


【口癖(くちぐせ)】

無意識によく口にする言葉。本人だけ新鮮なつもり。

「要するに、から話が始まった。」


【口車(くちぐるま)】

巧みな話で人をだますこと。乗車後に料金が分かる。

「今だけ無料の出口に契約書があった。」


【口先(くちさき)】

言葉だけで中身が伴わないこと。大きいほど仕事が遠い。

「任せてくれが今月も届いた。」


【口止め(くちどめ)】

秘密を話さないよう頼むこと。言う人数に比例して漏れる。

「内緒だよ、が町内を一周した。」


【口約束(くちやくそく)】

書面に残さない約束。忘れた人には最強の契約。

「言った言わないが議題になった。」


【屈託(くったく)】

心配や気がかり。ない人は他人の悩みも増やす。

「明るい助言で相談者だけ疲れた。」


【苦肉の策(くにくのさく)】

苦し紛れに考えた方法。採用前から追加作業が見える。

「人手不足を会議で解決する案だった。」


【工夫(くふう)】

良いやり方を考えて試すこと。節約しすぎると遠回り。

「十円を浮かせるため二時間かけた。」


【暮らし(くらし)】

日々の生活。理想の写真にゴミ出しは写らない。

「丁寧な朝食の裏で洗濯物が山積み。」


【比べ癖(くらべぐせ)】

他人と自分を何度も比較する習慣。隣の芝生が常に高画質。

「収入より友人の旅行写真が気になる。」


【繰り返し(くりかえし)】

同じことを何度も行うこと。学べば練習、放置すれば習慣。

「同じ失敗に新しいタイトルを付けた。」


【繰り越し(くりこし)】

残りを次の期間へ持ち越すこと。問題にもよく適用される。

「今年の目標が来年に引っ越した。」


【苦労(くろう)】

心身を使うつらい働き。話にすると美談へ変換される。

「昔話の尺だけ毎年長くなった。」


【訓練(くんれん)】

技能を身に付ける反復練習。本番より地味で重要。

「避難経路を知っていたのは新人だけ。」