千言万辞「も」其の一|申し訳・ものぐさ・問答ほか20語

【申し訳(もうしわけ)】

謝罪や弁明の言葉。使いすぎると対応の代用品になる。

「謝罪メールより返金を求められた。」


【盲点(もうてん)】

見落としていた重要な点。近いほど発見が遅れる。

「売上より返品数を見忘れていた。」


【もう一声(もうひとこえ)】

さらに条件を良くするよう求める言葉。値切りの第二幕。

「最後と言った価格が三度下がった。」


【目撃(もくげき)】

現場で実際に見ること。説明より証拠が早い。

「残業申告者が駅前の映画館にいた。」


【目標(もくひょう)】

達成を目指す具体的な指標。書くだけなら無制限。

「来月の計画が今年の目標と同じだ。」


【文字(もじ)】

言葉を記すための記号。小さいほど契約で重要になる。

「一行の脚注に年間契約が眠った。」


【もったいない(もったいない)】

物や機会を惜しむ気持ち。不要品を捨てない免罪符。

「十年使わない箱が押し入れを占領。」


【もどかしい(もどかしい)】

思うように進まずいらだつさま。人に任せる練習でもある。

「子どもの靴ひもを見守る五分。」


【物覚え(ものおぼえ)】

物事を覚える能力。名前は忘れて失言は覚える。

「会った人より恥をかいた場面が鮮明。」


【ものぐさ(ものぐさ)】

面倒を嫌って動きたがらないこと。自動化の発明家にもなる。

「立たずに電気を消す装置を作った。」


【物差し(ものさし)】

長さを測る道具や判断基準。他人へ当てると短くなる。

「自分に甘い定規だけ伸び縮みした。」


【物好き(ものずき)】

人と違う変わった好みを持つこと。研究者の入口にもなる。

「誰も読まない古い規約を集めている。」


【物忘れ(ものわすれ)】

覚えていたことを忘れること。買い物メモまで忘れやすい。

「何を探していたかを思い出せない。」


【模範(もはん)】

見習うべき手本。掲げる人が守るとは限らない。

「安全標語の下に段ボールが積まれた。」


【模倣(もほう)】

他人の行為や作品などをまねること。表面だけなら近道ではない。

「成功者の背景画像まで複製した。」


【もやもや(もやもや)】

気持ちがすっきりせず曖昧なさま。言葉にすると形が見える。

「不満を三行に書いたら原因が分かった。」


【盛り上がり(もりあがり)】

気分や場の熱が高まること。購入の意思とは別。

「発表会では拍手、申込はゼロだった。」


【文句(もんく)】

不平不満や苦情の言葉。無料で出せるが信用は消費する。

「改善案を聞いた途端に静かになった。」


【問題(もんだい)】

解決すべき困難や問われる事柄。名前だけ付けても減らない。

「課題管理表が百行を超えた。」


【問答(もんどう)】

問いと答えを交わすこと。答えを用意した人ほど長い。

「相談のはずが説教になった。」