【愛想(あいそ)】
人に感じよく接する態度。無料なのに出し惜しみされる。
「商品より笑顔を買って帰った。」
【相槌(あいづち)】
話に調子を合わせる返答。理解している証拠にはならない。
「会議では頷く速度だけ一人前だ。」
【逢引き(あいびき)】
人目を忍んで恋人と会うこと。秘密ほど予定表が埋まる。
「残業という名の待ち合わせだった。」
【曖昧(あいまい)】
物事がはっきりしないこと。責任の所在に最適な霧。
「「前向きに検討」が結論だった。」
【青写真(あおじゃしん)】
未来の計画。実行する人の苦労だけ白紙になりがち。
「企画書には休日まで描かれていた。」
【赤字(あかじ)】
支出が収入を超えること。努力では消せない色。
「繁盛しているのはレジの音だけ。」
【飽きやすい(あきやすい)】
興味が長続きしない性質。道具を買う時が最高潮。
「三日目には次の趣味を探していた。」
【諦め(あきらめ)】
望みを断つこと。賢明な撤退にも早すぎる逃走にもなる。
「準備だけして出場を見送った。」
【悪手(あくしゅ)】
状況を悪くする選択。本人には妙案に見える。
「失言の弁明で失言を上書きした。」
【欠伸(あくび)】
眠気などで口が開く現象。退屈への無言の投票。
「熱弁の最前列から一票入った。」
【憧れ(あこがれ)】
理想の人や生活に心を引かれること。請求書は映らない。
「自由業の自由な納期だけ見ていた。」
【朝顔(あさがお)】
朝に花を開くつる植物。早起きの成果を黙って見せる。
「寝坊した日に限って満開だった。」
【朝飯前(あさめしまえ)】
ごく簡単にできること。引き受ける際の常套句。
「昼になっても完成の気配はない。」
【足跡(あしあと)】
歩いた跡や残した業績。ネットでは黒歴史も残る。
「消した投稿が検索で再会を求めた。」
【汗(あせ)】
体温調節で皮膚から出る液体。努力の演出にも使われる。
「成果より額の光を評価された。」
【後回し(あとまわし)】
物事を後の順番にすること。未来の自分への無断発注。
「面倒に利息が付いて戻ってきた。」
【穴場(あなば)】
あまり知られていない良い場所。紹介された瞬間に混む。
「秘密の店が百万回再生された。」
【油(あぶら)】
水に溶けにくい脂質など。揉め事には注がれやすい。
「仲裁人の一言で炎が高くなった。」
【甘え(あまえ)】
相手の好意に頼ること。「今回だけ」が定期便になる。
「手伝いの依頼が正式業務に育った。」
【ありがた迷惑(ありがためいわく)】
善意なのに受け手には困ること。断ると悪者になる。
「助言十個で仕事が一つ増えた。」
